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検尿異常

 検尿で異常ありと判定されると、多くの方は驚かれたり、不安に感じたりすることでしょう。特に学校検尿や3歳児健診で指摘を受けたお子さんの保護者の方は、どこに相談すればよいのかと悩まれることも少なくありません。当院では検尿異常の相談に対応しています。

 尿の異常は、一時的な体調不良によるものから、背景に重大な腎臓疾患が隠れているものまで多岐にわたります。丁寧な問診と適切な検査を組み合わせて、異常の原因を追求します。必要に応じて、高度医療機関ともスムーズに連携できる体制を整えておりますので、安心してお越しください。

検尿で異常が指摘される主な原因

 検尿で異常が指摘される原因は、大きく分けて「生理的な要因」と「病的な要因」の2つがあります。尿は全身を巡る血液が腎臓でろ過されて作られるため、体のどこかに不調があると、尿の成分に変化が現れます。ここでは、検尿異常を引き起こす主な原因について詳しく解説します。

生理的な要因(病気ではない一時的な変化)

一時的な体の状態の変化によって、尿に蛋白や血が混じることがあります。これらは健康な方でも起こりうる反応です。

激しい運動 筋肉から成分が漏れ出したり、腎臓への血流が変化したりすることで蛋白尿が出ることがあります。
高い発熱 風邪などで高熱が出ると、腎臓に一時的な負担がかかり、蛋白尿や潜血反応が出やすくなります。
起立性蛋白尿 学童期のお子さんに多く見られる現象で、立っている姿勢のときにだけ蛋白尿が出る状態です。
脱水症状 水分摂取が不足して尿が濃縮されると、検査結果が見かけ上の異常を示すことがあります。

腎臓そのものに問題がある場合

 尿を作るフィルターの役割を果たしている糸球体という組織が傷つくと、本来は体内に残るべき蛋白や赤血球が尿に漏れ出してしまいます。これは腎臓の機能に関わる重要なサインです。早期に発見して適切な処置を行うことが大切です

尿の通り道(尿路)に問題がある場合

 腎臓で作られた尿が体外へ出るまでの通り道である、尿管、膀胱、尿道に問題がある場合です。これらの中のどこかで炎症が起きたり、粘膜が傷ついたりすると、尿に血や白血球が混じることがあります。特に女性や小さなお子さんの場合は、細菌感染による影響が多く見られます。

検尿異常から疑われる代表的な疾患

 検尿異常はあくまでサインであり、その背景にはさまざまな疾患が隠れている可能性があります。指摘された項目によって、疑われる病気は異なります。

腎臓の疾患

 蛋白尿と血尿が同時に出ている場合は、腎臓のフィルター機能に炎症が起きている可能性を考慮する必要があります。

糸球体腎炎 腎臓のろ過装置である糸球体に炎症が起こる病気です。慢性化すると腎機能が低下する恐れがあります。
ネフローゼ症候群 大量の蛋白が尿に漏れ出し、血液中の蛋白が減ってしまう病気です。体が強くむくむのが特徴です。
IgA腎炎 日本人に多い慢性腎炎の一つで、血尿が長く続くことが特徴です。

尿路の疾患

 主に血尿(潜血)や白血球反応が見られる場合に疑われる病気です。

尿路感染症

 膀胱や腎盂に細菌が入り込み、炎症を起こす病気です。特にお子さんの場合、発熱や腹痛の原因が尿路感染症であることも少なくありません。早期の抗菌薬治療が必要です。

尿路結石

 尿路に石ができる病気です。石が動いて粘膜を傷つけると強い痛みと血尿が生じます。大人のイメージが強いですが、まれにお子さんにも見られることがあります。

全身性の疾患

 尿の異常から、腎臓以外の全身疾患が見つかることもあります。

糖尿病 尿に糖が出る「糖尿」が指摘された場合、最も疑われる病気です。高血糖状態が続くと腎臓の血管も傷ついていきます。
高血圧症 血圧が高い状態が続くと腎臓に負担がかかり、微量の蛋白が漏れ出すようになります。
膠原病 自身の免疫が自分の体を攻撃してしまう病気で、その症状の一部として腎障害が現れることがあります。

当院における検尿異常の検査と治療の流れ

 検尿で異常が見つかったからといって、すぐに大きな病気と決まったわけではありません。当院では、患者さんの不安を解消しながら、段階を追って丁寧な診断と治療を行っています。

  1. 再検査と詳細な問診
    生理的な要因(運動や発熱)がなかったかを確認し、日を改めて再検査を行います。日中の活動による影響を排除するため、早朝尿を持参していただくのが一般的です。
  2. 精密検査の実施
    再検査でも異常が続く場合は、尿沈渣(顕微鏡での観察)、血液検査、超音波検査などを行い、原因を特定していきます。
  3. 専門的な治療と生活指導
    原因疾患に合わせ、食事療法や薬物療法を開始します。高度な治療が必要な場合は、提携する専門医療機関へ速やかに紹介いたします。

検尿異常に関するよくある質問

Q1. 症状がまったくないのに、尿検査の結果だけを信じて受診すべきですか?

A1. はい、ぜひ受診してください。腎臓は沈黙の臓器と呼ばれ、かなり悪化するまで自覚症状が出にくいのが特徴です。検尿異常は、体が発している数少ない初期サインです。

Q2. 学校検尿で「潜血」と言われましたが、見た目は普通の尿の色です。

A2. 潜血反応は、目で見てもわからないほどの微量な赤血球に反応します。これを顕微鏡的血尿と呼びます。背景に疾患が隠れている可能性があるため、詳しい検査をお勧めします。

Q3. 子どもが検尿異常で再検査になりましたが、運動を制限すべきですか?

A3. 自己判断で制限する必要はありません。まずは再検査を受けて医師の判断を仰いでください。多くの場合は一時的なもので、過度な制限は不要であることがほとんどです。

Q4. 検査のときは、何か特別な準備が必要ですか?

A4. 普段通りの生活で構いませんが、前日の激しい運動は控えてください。また、ビタミンCを多く含む飲料やサプリメントは、検査結果に影響を与えることがあるため控えるのが望ましいです。

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